イギリス演劇留学ノート

イギリスの大学・大学院で4年間演劇を勉強した備忘録

現代演劇 (Modern Theatre) ④ ブレヒト

さて、前回まではロシアの演劇人について書いてきましたが、今回はドイツの人です。 『肝っ玉おっ母とその子供たち』『ガリレイの生涯』などで日本でも大人気の ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht(1898−1956) です! 20世紀初頭のドイツでは、自然主義…

現代演劇 (Modern Theatre) ③ メイエルホリド

②ではスタニスラフスキーによる自然主義的な演出・演技術について書きました。 今回のテーマはそんな自然主義に反発し、シンボリズム(象徴主義)による舞台を創り上げた演出家 フセヴォロド・メイエルホリド Vsevolod Meyerhold(1874− 1940) です。 スタニ…

現代演劇 (Modern Theatre) ② スタニスラフスキー

さて、今回のテーマは現代演劇に多大な影響を与えた4人の人物、その最初の1人 コンスタンチン・スタニスラフスキー Konstantin Stanislavsky (1863-1938) です。 芸術は人生を形にしたもの、という信念のもと 説得力のある演技とは? 役者はどうすればそこへ…

現代演劇 (Modern Theatre) ① 自然主義

現代演劇 (Modern Theatre) こちらは大学の演劇学科で必修だった科目です(主に座学)。 現代演劇とはなんぞや?っていう授業ですね。 まず現代演劇の大きな側面として、「社会・政治に問題を呈する」というものがあります。 例えば差別による悲劇を見せたり、…